日本にははるか昔漢方薬として伝来
奈良時代より前に遣唐使のよって日本に伝わったのが梅干です。当時は漢方薬として伝わったそうで現代でも梅が青から赤に変わると医者の顔色が赤から青ざめると言われるほどの薬効がある食材です。
徳川家康が末代まで大事にした!
薬剤師並みの腕を持っていた徳川家康も重宝し徳川御三家 尾張、紀州、水戸に大量に栽培し軍事用の薬として大事にかくまったそうです。 水戸藩第9代藩主徳川斉昭公(なりあきこう)が楽しみの場として偕楽園を作りたくさん植えたものと言えばピンと来た人もいると思います。茨城県と梅干しは深い縁があり茨城県民の歌にも梅が出てきますし、茨城県の県木こそ梅の木になっています。しかし、やはり梅干しと言えば最も有名なのは紀州南高梅です。
梅干しの食効
この梅には身体の3毒を消すと昔から言い伝えられてきました。食の毒、水の毒、お気の毒ではなく血の毒です。 食当たり防止に日の丸弁当に入っていましたね。水あたりにもいいです。
しかし!梅の最大の効果は血液の毒消しです。特に梅干しに発酵させることで酵素も増え何より、梅干しにしか含まれないムメフラールという成分が血液に良いというデーターも発表されました。
そしてもう一つがクエン酸。疲労回復で有名です。
さらに梅干しは体内のクエン酸サイクルという働きの過程でアルカリ性の高い食品に変わります。
また、 梅干しを見ると唾液が出るというのは消化酵素が多く含まれることで食欲が増すからだそうです。
昔から伝わる民間療法に焼いた梅干しを番茶に入れて醤油を一滴入れて飲むことで昔は風邪の特効薬にしていたそうです。梅醤番茶と言います。
水戸黄門さまの印籠の中身
皆さんご存知の水戸光圀公と言えば格さんかな?持っていた箱といえば?印籠ですが、印籠って昔は何だったかというと携帯用の薬箱でして、中には鹿の角、水銀の魂、熊の手、など漢方薬が入っていたそうです。水戸黄門の番組の中でも1回だけ中身が公開されて、うっかり八兵衛が病気した時に印籠の中の薬を飲ませて元気になったシーンがあったそうです。その印籠の中にも梅の薬が必ず入っていたみたいです。 (史実としてはうっかり八兵衛は架空の人物なのですが、印籠に漢方薬が入っていたのは事実です。)
梅干しは日本を代表する食材
私は思うのですが梅干しが歴史から見ても最高の発酵食品であり、最高のアルカリ性食品であり、最高の食中毒予防薬であり、最高の疲労回復薬であり、最高の胃薬のように思えます。一日一個必ず食べたい食材だと思います。薬膳料理にも必ず出されます。
日本最古の梅干しの値段?
日本最古の実在する梅干しは戦国時代(織田信長の時代)に漬けた一般民家の壺の中に眠っているそうです。1粒100,000円、10万円でも買えない(正確には持ち主が譲ってくれない)ほど貴重です。
梅干しのランキング
世界的価値の高い紀州南高梅ですが、梅農家の組合ではランクがあって、なかなかお目にかかれない最高ランクの梅干しがAランクの梅干しです。 その下でよく出回っている中では品質の良い梅干しが
Bランク。
量販店、スーパーのは
CかD。
ランク外が中国産と着色物。というランクがあります。
Aランクのものだけは
キズが付いていない完熟のものしか選ばれず、梅の木から手でもぎ取るのではなく、
自然落下したもので無傷のものだけが選ばれます。その時に傷がついた梅はジュースなどに使われるという話も聞きました。手間暇と人件費だけでもかなりのコストがかかるためAランクの梅干しは高価です。桁が1つ2つ違う時もあります。梅干は本当にピンからキリまであります。ぜひとも安心で身体に良い本物のをお薦めします。
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